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Kamikatsu-TeaMateのブログ更新担当の中西です。
未来に繋ぐ阿波晩茶と題し、更新をしていきます♪
阿波晩茶の魅力に惹きつけられた1人がいた。
それがKamikatsu-TeaMate代表を務める、阿波晩茶の生産者、百野です。
初めて阿波晩茶に出会ったのは、今から14年前。
株式会社いろどりさんが企画していた【いろどりインターンシップ】に参加した時だった。
インターンシップは7〜30日間で徳島県勝浦郡上勝町の農業に触れるというものでワクワクしながら参加したのを今でも覚えている。
上勝町は徳島県で唯一、日本で最も美しい村連合に加盟している自治体である。
四国の町の中では最も人口が少なく約1,300人ほどの小さな農村。
少子高齢化とともに過疎化が進み、阿波晩茶をはじめ上勝町で生産されてきた作物の生産危機が目前と迫っている。
一方で近年、ゴミゼロ運動や第三セクター企業「いろどり」の「葉っぱビジネス」、樫原の棚田、山びこポイントなどがテレビ番組によく取り上げられている。
特に2003年9月に出されたゼロ・ウェイスト宣言(ゴミゼロ運動)と「いろどり」については日本全国から取材に来るほどの反響となっている。
また、住民参加型のバイオマス利活用にも取り組んでいる。
その村で阿波晩茶と出会った。
阿波晩茶はとても繊細で製法も丁寧な伝統の製法で引き継いでおり、どの工程をとっても大事に行っています。
摘む工程
上勝晩茶のお茶作りは夏。
7月上旬から町内ではあちらこちらで茶摘みをしているのを見かけられる。
茶畑ではなく山や家の周辺、田んぼの畦などに自生しているお茶から葉を採ります。
お茶の生産は年に1回。夏の盛りに大きく成長した茶葉を枝からしごき取るように採取し、摘み終わった茶の木は「坊主」なるよう全て摘み取ります。
茹でる工程
摘み取った茶葉を釜茹でし、葉の持つ酸化作用を止めます。
「茶葉を茹でる」工程はとても珍しく、ほかのお茶の製造の「蒸す」作業と同じ目的で行われるが他ではなかなか見ることはできない。
なぜ上勝晩茶は茹でるのか、その工程に行き着いた経緯は定かではないが、茹でることで茶葉に付着している雑菌などの発酵に不要な細菌類を殺菌していると考えられています。
また、ゆで汁は発酵中、桶に継ぎ足していくため、とっておきます 擦る工程 揉捻機でもむように茶葉を擦り、繊維をすりつぶしていきます。
茹でた茶葉を専用の機械に入れ、上から圧をかけて茶葉を摺ります。
乳酸菌の栄養分となるポリフェノールを出し、発酵を促進させる効果があります。
現在は他の茶産地にもあるような揉念機を使用している生産者が多いが、 昔は「茶摺り船」と呼ばれる船型をした手押し式の道具で揉念していました。
現在では数件のみがこの船型の道具を未だ使用しておりますが、年々数が減ってきています。
漬ける(発酵)
上勝晩茶の最大の特徴とも言える「発酵」 摺った茶葉を桶に敷き詰め、上から芭蕉の葉を乗せて蓋をし、重しをのせ2週間から3週間程発酵させます。
「漬物茶」と言われる上勝晩茶。
各生産者がそれぞれ独自の加工場を持ち、桶などの道具類や加工場周辺に生息している菌によって発酵させるため上勝の晩茶は生産者によって味が異なります。また、生産者が代々「家のやり方」により、茶摘み時期やこの発酵の期間もそれぞれ。
生産者の人となりがみえてくるかのように一つ一つのお茶には「個性」があります。
その個性も上勝晩茶を楽しむひとつの要素です。
干す工程
天気の良い日を見て、桶から出し、2~3日天日干しを行います。
天日干し作業初日は「桶だし」と呼ばれ、桶から茶葉を出し、ムシロに広げる作業は日の出前に行うためこの時は暗いうちから作業を始めます。
「どの作業がいちばん大変?」と聞くと、みな声を揃えてこの「天日干し」といいます。
徳島県の山間部に位置する上勝町はこの夏の時期天気が移ろいやすく、夕立が降らない日はないのではと思うほど、朝が晴天でも油断なりません。
夏の炎天下の中、ムシロの上に茶葉を広げ半時間ごとに茶葉の上下を入れ替えたり、固まった茶葉をほぐしたりと作業を続けます。
雨に濡らしては茶をダメにしてしまうため、お茶を干しているときはかたときも離れられず、雨が降りそうになったら、屋根のあるところお茶を避難させたりと本当に大変作業です
完成
上勝の阿波晩茶の生産は主に自家用。
農家さんが各家庭で「うちのやりかた」でつくるから細部は本当にバラバラ。
茶摘みの時期が7月初旬に摘む人もおれば8月のお盆を過ぎてから摘むひともおる。
発酵期間もおよそ2週間から4週間の間でばらつきがある。
生産者、そして天気・気温、その一つ一つの違いがお茶の発酵に作用しOnly Oneのお茶ができる。
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Daichi Hyakuno(@kamikatsu_teamate) • Instagram写真と動画
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