ブログ|Kamikatsu-TeaMate

ブログ

2025年度産の上勝晩茶の予約注文は終了とメール送信のご連絡。

この度は上勝阿波晩茶の2025年製造分のご予約ありがとうございました。

今回のTV放送によりたくさんの方々に上勝晩茶を知っていただけ、また多数のご注文のご連絡を頂き大変嬉しく思います。

残念ながら、生産量の加減からこのメールをもちまして予約の受付を終了させていただきます。

また、既にメールでご予約、お問い合わせいただきましたお客様。返信が遅れていますこと大変申し訳ございません。自動返信のメールが届いておりましたら、一旦こちらにはメールが届いております。ご予約の方も受付させていただくのでご安心ください。

順次メールお返事させていただきますのでしばらくお待ちいただけますようよろしくお願い致します。

 

 

2025年度産 予約受付再開します!

おはようございます。

2025年度産の上勝晩茶の予約受付、再開致します。

ご連絡いただいておりましたお客様大変ご迷惑をお掛け致しました。

ただ一点、ご注文の際に~500gまでを1点を上限でお願いします。

 

2025年度産新茶予約。一旦終了致します。

こんにちは。Kamikatsu-TeaMateの百野です。

TV放送から、注文が殺到し、この2,3日急遽今年夏製造分のご予約を承って降りましたが、総数量等が把握しきれなくなくらいのご予約、お問い合わせをいただきまして誠にありがとうございます。

一旦、頂いたメールへの返信や注文量などの確認のため一時受付をストップ致します。

大変ご迷惑をおかけいたしますがご理解の程よろしくお願い致します。

 

Kamikatsu-TeaMate 百野大地

 

 

 

ご注文のみなさまへ

Kamikatsu-TeaMateの百野です。

無事、横浜で行われたイベントから上勝に戻ってきました。

先日放映されました、オートファジー関連のTV放映の影響でご注文が殺到しております。私どもとしましては嬉しい悲鳴ではございますが、ご注文の皆様には連絡がつきにくくなり大変ご迷惑をおかけしております。

上勝番茶は夏場7月から町内で製造されるため現在在庫薄となっております。

急遽ですが、今年製造分のご予約を承りますので、もしよろしければご検討いただければ幸いです。

ご注文の方法はお問い合わせフォームより承せていただきます。

ご希望の商品とお支払い方法を記載の上ご送信ください。

担当者から折り返しご連絡差し上げます。

※HP内記載の電話番号は担当者が対応に追われているためつながりにくくなっております。お急ぎの方はお問い合わせフォームからお願いいたします。

 

 

 

未来に繋ぐ阿波晩茶~地域復興へ向けて2~

皆さんこんにちは!

Kamikatsu-TeaMateの更新担当の中西です!

 

さて今日は

未来に繋ぐ阿波晩茶〜地域復興へ向けて2〜

ということで、現在、上勝町で行っている地域復興へ向けた取り組みについてご紹介いたします♪

 

徳島県上勝町。山間の静かな集落で代々受け継がれてきた“在来茶”の文化が、今、新たな岐路に立っています。
高齢化や後継者不足の中、ある茶農家は「次の世代」にこの文化と山をつなげるために、暮らし・体験・創造をキーワードにした新しい取り組みを始めています。


1. 茶畑に「人を呼ぶ」:田舎暮らしと就農体験

上勝町では、単なる農業研修ではなく、“暮らしとともに茶を知る”体験型プログラムを導入しています。

■ 取り組みの特徴

  • 茶摘みや製茶だけでなく、地域の山仕事・暮らしの知恵も一緒に学ぶ

  • 空き家を活用した短期滞在型の就農体験で、生活のリアルを体感

  • 地元住民と「食卓を囲む」時間を設け、地域に根ざした関係を築く

→ 都市から来た若者にとって、「農業=労働」ではなく「生き方の選択肢」として捉え直す機会に。

■ 成果と課題

  • 実際に移住・就農につながった若者も誕生

  • 一方で、収入確保や販路の整備が今後の大きな課題

→ 体験は入り口、“継続可能な暮らし”をどうデザインするかが鍵


2. 晩茶以外の茶ノ木活用:持続可能性と多様化の模索

上勝町では、古くから晩茶(発酵させた夏摘みの伝統茶)が作られてきましたが、それだけでは経営的にも文化的にも限界が見えています。
そこで、新たな活用法として以下のような試みが進んでいます。


■ 和紅茶の製造

  • 在来の茶葉を発酵させて作る日本産の紅茶

  • 海外品にないやさしい渋みと香り、土壌の風味(テロワール)が特徴

  • スイーツとの相性も良く、観光土産・ギフト用途に展開

→ 海外紅茶との差別化が可能で、高付加価値化に貢献


■ 茶の実油の搾油

  • 晩秋に茶の木に実る「茶実」から油を抽出

  • オレイン酸が豊富で、抗酸化性に優れたヘルシーオイル

  • スキンケアや食用オイルとしての展開も視野に

→ 茶葉を摘まない時期の収入源としても期待大


3. 地域に根ざした持続的モデルの構築へ

■ 複業型茶農家という選択

  • 茶生産×カフェ運営×民泊×製品開発など、複数の柱を組み合わせた農業

  • 茶を起点に「食」「観光」「体験」を結ぶ事業へ拡張可能

■ 地元住民との共創

  • 茶づくりのノウハウは、地域の高齢者が最も熟知している

  • 若者とベテランの「共働」により、文化継承と技術革新を両立

→ 地域ぐるみの“共同経営”ともいえるスタイルが今、注目されています。


茶畑は、暮らしの延長線にある“未来”

上勝町のお茶農家が模索するのは、「昔ながらのやり方」を残すことではなく、“どうすれば、この文化が100年後にも山に息づいているか”という問いへの答えです。

暮らしを体験し、茶の多様性を知り、地域と関わる。
その積み重ねこそが、未来につながる新しい茶業の形です。

 

阿波晩茶はオンラインでもご購入できます♪

オンラインショップ

未来に繋ぐ阿波晩茶~課題2~

皆さんこんにちは!

Kamikatsu-TeaMateの更新担当の中西です!

 

さて今日は

未来に繋ぐ阿波晩茶〜課題2〜

ということで、現在、上勝町で抱えている課題について深く考えていきたいと思います。

 

 

徳島県上勝町。日本一の葉っぱビジネス「いろどり」で知られるこの町には、もう一つの宝物があります――実生(みしょう)の在来茶です。
人工的に品種改良された茶ではなく、種から育ち、地域の自然と共に生きたこの茶は、一つとして同じものがない、唯一無二の風味を持ちます。

しかし今、そのお茶畑(といっても山の斜面)が危機的な状況にあるのです。


1. 傾斜地に広がる「自然生え」の茶ノ木たち

上勝町の在来茶は、標高の高い山間地の斜面に多く自生しています。これらは「在来種」と呼ばれる、江戸時代以前からその地に根付いた品種であり、人の手で挿し木されたものではなく、種から育った実生の茶木です。

■ 魅力と苦労は紙一重

  • 【魅力】風味に個性があり、深み・甘み・香りすべてが唯一無二

  • 【苦労】斜面の急勾配、機械が使えない地形

→ 収穫はすべて手摘み。一歩間違えば滑落するような傾斜での作業は、高齢の農家にとって非常に厳しいのが現実です。


2. 耕作放棄と荒れる山―失われゆく茶園の記憶

近年の後継者不足により、お茶畑の管理が難しくなり、放置される茶園が増加しています。
耕作放棄された斜面は、次第に雑木が生い茂り、イノシシなどの動物のすみかとなり、生態系の変化や土砂災害のリスクも高まります。

■ 問題の連鎖

  1. 傾斜地ゆえ機械化できない → 作業負担が高い

  2. 高齢化・後継ぎ不在 → 作業が続けられない

  3. 放棄 → 山が荒れ、害獣・災害・文化の喪失へ

→ これは単なる農業の衰退ではなく、「地域の風土と文化の消滅」を意味します。


3. それでも「続けたい」と思わせる在来茶の価値

  • 世界に一つだけの風味 → テロワール(地勢・気候・文化)を映す味

  • 発酵・焙煎による多様な製品化 → 紅茶、和紅茶、ほうじ茶などへ展開可能

  • サステナブルな農業資源 → 無農薬・自然栽培がしやすい環境

→ 上勝の在来茶は、“量”ではなく“価値”で勝負できる、高付加価値型の地域資源です。


4. 解決への鍵:共に担う「文化の農業」

  • 若者や移住者を巻き込んだ体験型農業ツーリズム

  • 在来茶を使ったクラフトティー・クラフトジン・スキンケア商品などへの6次産業化

  • 山の手入れが「災害対策」と「景観保全」につながる

“美味しい”だけではなく、“意味のある作物”として発信することで、地域の未来を変える可能性があります。


一葉に、山の物語がある

上勝町の実生在来茶は、ただの茶葉ではありません。そこには、人と自然と歴史が育んだ土地の記憶があります。
この茶を守ることは、上勝町の山を守ること。そして日本の農村文化を、未来に手渡すことでもあります。

 

 

阿波晩茶はオンラインでもご購入できます♪

オンラインショップ

未来に繋ぐ阿波晩茶~地域復興へ向けて~

皆さんこんにちは!

Kamikatsu-TeaMateの更新担当の中西です!

 

さて今日は

未来に繋ぐ阿波晩茶〜地域復興へ向けて〜

ということで、現在、上勝町で行っている地域復興へ向けた取り組みについてご紹介いたします♪

 

徳島県・上勝町。四国山中に抱かれた、この町の宝は、豊かな自然と、そして何よりも「阿波晩茶(あわばんちゃ)」です。けれど今、その晩茶文化が存続の危機に立たされています――高齢化、後継者不足、収益性の低さ。しかし、それでもこの町はあきらめない。茶とともに生きる道を、自分たちの手で切り開こうとしています


◆ 晩茶と共に生きてきた上勝の暮らし

阿波晩茶は、上勝町だけで古くから受け継がれてきた、世界でも稀な乳酸発酵のお茶です。夏の炎天下、茶葉を摘んで、釜で煮て、樽に漬けて発酵させる。それを天日干しにして完成。すべてが手作業です。

かつては、どの家でも「自分の家の晩茶」を仕込むのが当たり前でした。味も香りも家庭ごとに違い、「うちは酸っぱめ」「あそこの家はまろやか」と、地元の人の会話にも必ず登場する存在。晩茶は、単なる飲み物ではなく、暮らしそのものでした。

けれど時代は流れ、晩茶をつくる家庭は年々減少。2025年現在、生産農家は15軒以下にまで減ってしまいました。


◆ 危機から生まれた「地域再生」の火種

このままでは晩茶が途絶えてしまう・・・。

そんな危機感を抱いた農家たちが集まり、立ち上げたのが「上勝阿波晩茶協会」です。2009年の設立以来、晩茶の魅力発信、販路拡大、後継者支援などに取り組んできました。

しかし、それだけでは足りない。「文化を守る」から「暮らしをつくる」へ。最近では、阿波晩茶を軸とした地域再生の取り組みが本格的に動き始めています。


◆ 晩茶からはじまる地域再生プロジェクト

◉ 1. 「おてつたび」などのプロジェクトとの協力

上勝町では今年、都市部からの若者を受け入れる「おてつたび」制度を活用し、晩茶農家と若手活動家との交流を企画しています♪

https://otetsutabi.com/plans/10661


◉ 2. 晩茶を観光資源へ

阿波晩茶は、訪れた人の心をつかみます。その独特の風味と、発酵のプロセスが“面白い”と評判。これを活かし、町では「晩茶体験ツアー」を展開中です。

  • 茶摘み体験(夏季限定)

  • 発酵樽のかき混ぜ体験

  • 自家製晩茶の飲み比べ

  • 晩茶を使った料理の試食

これらを組み合わせたプログラムが、国内外の観光客を惹きつけています。


◉ 3. 晩茶ブランドの再構築

「上勝晩茶」というブランドでの統一化が進められ、パッケージデザインの刷新や、オンライン販売も強化中。2023年には、アメリカやシンガポールへの輸出もスタートしました。

健康志向の高まりもあり、「発酵茶」「腸活」などのキーワードと結びつけることで、新しい市場開拓にも成功しつつあります。


◉ 4. 【味の箱舟】登録

2020年、阿波晩茶は食の世界遺産と呼ばれる【味の箱舟】に登録され、マスメディアにも掲載されました。

S__4907027

【味の箱船】は、地域の自然や生活と深く結びつき、将来的に消滅のおそれがある小規模生産の食材を世界各地でカタログ化するプロジェクト。スローフード協会(本部・イタリア)が20年以上展開し、世界各地の5千以上の希少食材が登録されている。同年8月末、阿波晩茶は「伊勢いも」(三重県)など八つの食材とともに、日本では2年ぶりに認定された。


◆ 晩茶の未来は、上勝の未来

上勝町で晩茶をつくるということは、「昔のままの暮らしを続ける」ということではありません。

それは、小さな伝統を未来へつなぐための、挑戦と工夫の連続です。

町の高齢者も、移住した若者も、地元の子どもたちも、「上勝に晩茶がある未来」を信じて動いています。

晩茶が発酵する時間は、ゆっくりと、でも確かに進みます。それと同じように、この町の復興も一歩ずつ、一人ずつの手で進んでいます。

阿波晩茶はオンラインでもご購入できます♪

オンラインショップ

未来に繋ぐ阿波晩茶~課題~

皆さんこんにちは!

Kamikatsu-TeaMateの更新担当の中西です!

 

さて今日は

未来に繋ぐ阿波晩茶〜課題〜

ということで、現在、上勝町で抱えている課題について深く考えていきたいと思います。

 

上勝町(徳島県)は、四国山地の中腹に位置する自然豊かな町で、「ゼロ・ウェイスト宣言」などの環境への取り組みで国内外に知られています。しかし、その美しい風景とは裏腹に、深刻な過疎化と高齢化の波に直面しており、特に地域の基幹産業であるお茶農業にも大きな影響を与えています。

FIdrpq7umfPcSay-UZCV3b01HoGavNbcf9GzuKvzqZFIZdAYepY8yaBBAFVKBmsrWrxwQSZKo5tf74TcBuVtb5s6Ebm3eYnfYRq3_miuVA62OwjVSWxJsPX5CstwU3dRQQq1-WG3eFy_I7uXKcbEYg==


◆ 上勝町の人口動態と高齢化の現状

2025年現在、上勝町の人口はわずか1,300人ほど。そのうち高齢者(65歳以上)の割合は約53%と、全国平均(約29%)を大きく上回っています。若年層の流出が続いており、町内に定住する働き手が極端に不足しているのが現状です。


◆ お茶農家の人手不足の実態

上勝町のお茶産業は古くから続く伝統産業で、山間の段々畑で丁寧に手摘みされる「阿波晩茶(あわばんちゃ)」が特に有名です。しかし現在、その伝統を支える担い手が急速に減少しています。

◉ 主な課題

  1. 高齢農家の増加
     茶農家の多くは70代以上で、体力的に厳しい作業を継続するのが困難になってきています。

  2. 後継者不足
     地元の若者は都市部に移住する傾向が強く、農業に興味を持つ人材が町内外でも極めて少ないのが現状です。

  3. 収穫期の労働力確保の困難
     お茶の収穫は一斉に集中するため、短期間に多くの人手が必要になりますが、その人手が確保できず、収穫をあきらめる農家も出てきています。

 

◆ 晩茶生産の現状と減少の実態

◉ 生産農家の高齢化

上勝町で晩茶を生産している農家は、2020年代には約30軒程度でしたが、現在(2025年)では20軒を下回るとも言われています。しかも、その多くが70代から80代の高齢者であり、作業の継続が年々難しくなってきています。

晩茶の製造工程は非常に手間がかかるため、若く体力のある労働力が必要ですが、以下の理由から若手の参入が難しいのが現実です:

  • 夏の猛暑期に行われる重労働(茶摘み、釜茹で、発酵作業)

  • 熟練が必要な伝統的製法

  • 収益性の低さ(市場がニッチで、大量生産が難しい)

◉ 生産量の減少

農林水産省や地元組合によると、阿波晩茶の生産量は2000年代前半に比べて半減しているとの報告もあります。主に以下の要因が関係しています:

  • 労働力不足による作付け面積の縮小

  • 発酵樽などの設備を管理・維持する体制の弱体化

  • 天候不順や高温化による品質への影響


◆ 高齢化のもたらす課題

高齢化がもたらす影響は、単なる生産量の減少にとどまりません。

課題 詳細
技術継承の危機 晩茶づくりには熟練した感覚と知識が不可欠。教える相手がいなければ技術が途絶える。
地域経済の縮小 晩茶は観光土産や特産品としても重要。生産減少により町の収入源も細る。
文化的価値の喪失 晩茶は単なる農産物ではなく、上勝町の「生活文化」。継承されなければ文化ごと失われる。

 

◆ 自家用茶としての晩茶文化

上勝町の晩茶づくりは、もともと各家庭で自家用として作る伝統から始まったものです。夏になると家族総出で茶葉を摘み、釜で茹で、漬け込み・発酵・天日干しまでを行うというのが上勝の暮らしの一部でした。

このように「商品」ではなく「生活の一部」として生まれ育った晩茶は、経済的利益よりも文化的・精神的価値に重きが置かれてきました。しかしそのことが現代においては、深刻な後継者不足の一因になっています。


◆ 商業化の壁:収益性の低さ

晩茶は手間暇のかかる製法であるにも関わらず、他の一般的なお茶と比べて生産量が限られ、流通量も少ないため、販売による収益は極めて限定的です。

◉ 主な要因

  1. 収穫が年に一度(夏のみ)

    • 他のお茶(春摘み茶など)と違い、年一回の収穫であるため、生産機会が少ない。

  2. 乳酸発酵という特殊製法

    • 生産工程が複雑で、量産には不向き。品質の均一化も難しい。

  3. 販路が限られている

    • 地元直売やふるさと納税、口コミ販売が中心で、大手市場には出回りにくい。

結果として、副収入や趣味としては成立しても、専業として生活を支えるのは困難という認識が根強くあります。


◆ 後継者が育たない背景

◉ 1. 収益面での魅力不足

若者が「この仕事で生きていける」という明確な収入モデルが存在しないため、他の仕事を選ばざるを得ない状況が続いています。特に家族を養う世代にとって、年に一度の収穫で得られる収入では生活が成り立たないという厳しい現実があります。

◉ 2. 技術の属人化

晩茶づくりは、各家庭ごとに異なる独自のレシピや工程があり、「教わる」というより「見て覚える」職人的な文化です。このため、体系的に学べる環境が整っておらず、技術継承が非常に困難になっています。

◉ 3. 地域の人口構成と教育機会の少なさ

上勝町の若年層人口は極端に少なく、地元の中学校卒業後は多くの子どもたちが町外の高校・大学に進学します。そのまま都市部に就職・定住するケースが大半で、UターンやIターンによる定着が極めて稀です。

阿波晩茶はオンラインでもご購入できます♪

オンラインショップ

未来に繋ぐ阿波晩茶~episode12~

皆さんこんにちは!

Kamikatsu-TeaMateの更新担当の中西です!

 

さて今日は

未来に繋ぐ阿波晩茶〜episode12〜

ということで、日本茶農家が推奨するお茶の正しい保管方法について詳しく解説 する。保存の基本、適した容器の選び方、茶葉の劣化を防ぐポイント、種類別の保管方法、長期保存のコツ などを学び、最高の状態でお茶を楽しもう♪

 

 

日本茶は、保存状態によって風味が大きく左右される 繊細な飲み物である。茶葉は時間が経つにつれて酸化や湿気の影響を受け、香りや味が劣化してしまう ため、適切な保管方法を知ることが重要だ。


1. なぜ正しい保管方法が重要なのか?

日本茶は、光・温度・湿度・酸素・におい などの環境要因によって劣化する。適切な保管をしないと、以下のような問題が発生する。

劣化の主な原因

劣化の要因 影響
酸化 お茶の色が茶色く変色し、香りが飛ぶ
湿気 湿気を吸収し、味がぼやける
光(日光・蛍光灯) カテキンやビタミンCが分解され、風味が落ちる
温度変化 熱で成分が変質し、渋みや苦味が強くなる
におい移り 周囲の強いにおいを吸収し、本来の香りが損なわれる

ポイント:お茶の品質を保つためには、酸素・湿気・光・温度変化・においを徹底的に管理することが大切!


2. 日本茶の適切な保存環境

お茶を長持ちさせるためには、以下の4つの条件を満たす環境で保存する ことが大切である。

① 適切な温度(5~15℃が理想)

  • 高温を避け、涼しい場所で保管する(夏場は特に注意!)
  • 冷蔵庫での保存は可能だが、温度変化に注意が必要

② 湿度を避ける(50%以下が理想)

  • お茶は湿気を吸収しやすい ため、梅雨時や夏場は特に注意。
  • 密閉容器を使用し、湿気が入らないようにする

③ 直射日光・光を避ける

  • 日光や蛍光灯の光が当たると、茶葉が変質する
  • 光を遮る茶筒や袋に入れることで、劣化を防ぐ

④ 強いにおいの近くで保管しない

  • お茶はにおいを吸収しやすい性質 があるため、香辛料・洗剤・化粧品などの近くで保管しない
  • 脱酸素剤を活用すると、におい移りや酸化を防ぎやすい

3. お茶の保管に適した容器の選び方

お茶の品質を維持するためには、適切な容器の選択が不可欠 である。

容器の種類 特徴 おすすめ度
茶缶・茶筒(アルミ・ブリキ製) 気密性が高く、湿気や光を遮断できる ★★★★★
ガラス容器(密閉タイプ) におい移りが少ないが、光を通しやすい ★★★★☆(遮光性のある場所で保管)
プラスチック容器 軽量で扱いやすいが、密閉性がやや低い ★★★☆☆
ジップロック(アルミ製) 手軽に使え、光や湿気を防ぐ ★★★★☆

ポイント:長期保存の場合は、茶筒+ジップロックや真空パックの併用がおすすめ!


4. 日本茶の種類別・正しい保存方法

お茶の種類によって、適切な保管方法が異なる。それぞれの特徴に合わせた保存方法を実践しよう。

① 煎茶・玉露(上級茶)

特徴: 旨味成分(アミノ酸)が豊富で、酸化や湿気の影響を受けやすい。
保存方法:
短期(1~2か月以内)茶筒で常温保存(暗所・低温)
長期(2か月以上)冷蔵庫保存(密閉容器+乾燥剤)

冷蔵庫から出す際は、常温に戻してから開封する(結露防止)。


② ほうじ茶・玄米茶・番茶

特徴: 焙煎されているため、比較的湿気に強く、香りが飛びやすい。
保存方法:
茶缶や密閉容器に入れ、常温保存でOK
冷蔵庫に入れると香りが飛びやすくなるため避ける

ほうじ茶・玄米茶は、開封後は1か月以内に使い切るのがベスト!


③ 抹茶

特徴: 粉末状で酸化しやすく、湿気に弱い。
保存方法:
開封後はすぐに使い切る(2週間以内推奨)
冷蔵庫保存が基本(密閉容器+乾燥剤+脱酸素剤)

開封後はできるだけ早く使い切るのが鉄則!


5. 長期保存のためのコツ

お茶を長期間保存する場合は、劣化を防ぐための工夫が必要 となる。

脱酸素剤を入れる → 酸化を防ぎ、鮮度を維持
冷蔵・冷凍保存する(ただし、開封前限定)
小分けにして保存 → 大量の茶葉を開封せず、使う分だけを小出しに

ポイント:一度開封したお茶は早めに飲み切るのが理想!


6. まとめ:正しい保管で最高の日本茶を楽しもう

日本茶の風味を長く楽しむためには、適切な環境で保管し、劣化を防ぐことが重要 である。

正しい保管のポイント

酸化・湿気・光・温度変化・においを避ける
茶筒や密閉容器を使い、冷暗所で保存
長期保存の場合は冷蔵庫・冷凍庫を活用(結露対策を忘れずに!)
開封後は早めに飲み切る(特に抹茶・玉露は鮮度が命)

正しい保存方法を実践し、日本茶本来の豊かな風味と香りを最大限に楽しもう!

 

阿波晩茶はオンラインでもご購入できます♪

オンラインショップ

未来に繋ぐ阿波晩茶~episode11~

皆さんこんにちは!

Kamikatsu-TeaMateの更新担当の中西です!

 

さて今日は

未来に繋ぐ阿波晩茶〜episode11〜

ということで、日本茶農家が教える「おいしいお茶の入れ方」 を、煎茶・玉露・ほうじ茶・玄米茶・番茶など、種類ごとに詳しく解説する。お茶本来の旨味や香りを楽しむためのコツを学び、日々のティータイムをより豊かにしよう♪

 

日本茶は、茶葉の種類や淹れ方によって味や香りが大きく変わる 繊細な飲み物である。せっかくの高品質な茶葉も、適切な方法で淹れなければ、その魅力を最大限に引き出すことができない。


1. おいしいお茶を淹れるための基本

お茶の味を左右する要素として、「茶葉の種類」「お湯の温度」「浸出時間」「茶器の選び方」 などが挙げられる。まずは、どんな日本茶にも共通する基本的なポイントを押さえよう。

① お湯の温度の調整が最重要

お茶の成分には、旨味(アミノ酸)、渋味(カテキン)、苦味(カフェイン) が含まれており、お湯の温度によってこれらの抽出量が変わる

お茶の種類 最適な温度 特徴
玉露 50~60℃ 低温でじっくり淹れると、甘みと旨味が引き立つ
煎茶(上級) 70~80℃ まろやかな甘みと適度な渋みのバランスが良い
煎茶(普及品) 80~90℃ 渋みが出すぎないように温度調整が重要
玄米茶・ほうじ茶 90~100℃ 香ばしさを引き出すために高温で淹れる
番茶 90~100℃ さっぱりとした味わいにするため、熱湯が最適

ポイント:急須に直接熱湯を注ぐのではなく、一度湯冷ましすると温度調整しやすい(湯呑みに移すと約10℃下がる)。

② 茶葉の量とお湯の量を適切に

適量の茶葉とお湯を使うことで、バランスの取れた味わい になる。

お茶の種類 茶葉の量(1人分) お湯の量
玉露 約6g 60ml
煎茶(上級) 約3g 90ml
煎茶(普及品) 約4g 100ml
玄米茶・ほうじ茶 約5g 150ml
番茶 約5g 150ml

ポイント:茶葉を適切な量にすることで、苦味が強くなりすぎたり、薄くなりすぎるのを防ぐ。

③ 浸出時間を守る

お茶の旨味や香りを引き出すには、浸出時間(蒸らし時間)を適切に調整することが大切

お茶の種類 浸出時間
玉露 2~3分
煎茶(上級) 1分~1分30秒
煎茶(普及品) 30秒~1分
玄米茶・ほうじ茶 30秒
番茶 30秒~1分

ポイント:長く蒸らしすぎると渋みが強くなりすぎるので注意!


2. お茶の種類別に最適な淹れ方

① 玉露:低温でじっくり旨味を引き出す

玉露は、お茶の中でも特に旨味成分(テアニン)が豊富な高級茶。低温でゆっくりと抽出することで、まろやかな甘みが楽しめる。

玉露の淹れ方

  1. 湯冷まししたお湯(50~60℃)を準備
  2. 急須に茶葉を6g入れ、60mlのお湯を注ぐ
  3. 2~3分ゆっくりと蒸らす
  4. 最後の一滴まで注ぎ切る

ポイント:急須のフタを開けて、茶葉がじっくり開く様子を楽しむのもおすすめ。


② 煎茶(上級):甘みと渋みのバランスを楽しむ

煎茶は、日本茶の中でも最もポピュラーな種類。上級煎茶は、甘みと渋みのバランスが良く、適切な温度で淹れることで本来の風味が楽しめる。

煎茶(上級)の淹れ方

  1. お湯を70~80℃まで冷ます
  2. 急須に3gの茶葉を入れ、90mlのお湯を注ぐ
  3. 1分~1分30秒蒸らす
  4. ゆっくりと注ぎ、最後の一滴まで出し切る

ポイント:二煎目は少し高めの温度(80~90℃)で、浸出時間を短めにすると美味しく飲める。


③ ほうじ茶・玄米茶:香ばしさを活かす

ほうじ茶や玄米茶は、香ばしさが特徴的な日本茶。熱湯でサッと淹れることで、香りが引き立つ。

ほうじ茶・玄米茶の淹れ方

  1. 急須に5gの茶葉を入れる
  2. 熱湯(90~100℃)を150ml注ぐ
  3. 30秒ほど蒸らす
  4. しっかり混ぜて、均一な味わいにする

ポイント:湯呑みを温めておくと、香りがより引き立つ。


④ 番茶:さっぱりとした味わいを楽しむ

番茶は、カフェインが少なく、食事と合わせやすい日本茶。高温でサッと淹れることで、すっきりとした味になる。

番茶の淹れ方

  1. 急須に5gの番茶を入れる
  2. 熱湯(90~100℃)を150ml注ぐ
  3. 30秒~1分ほど蒸らす
  4. すばやく注ぎ、軽やかな味わいを楽しむ

ポイント:二煎目も短時間で抽出すると、味のバランスが良い。


3. まとめ:お茶の種類に合わせた淹れ方を実践しよう

おいしい日本茶を楽しむためには、茶葉の種類に応じた温度・時間・量を正しく調整することが大切

美味しく淹れるためのポイント

低温(50~60℃)でじっくり抽出する玉露
70~80℃で甘みと渋みを引き出す上級煎茶
熱湯(90~100℃)で香ばしさを楽しむほうじ茶・玄米茶・番茶

毎日のティータイムに、日本茶農家が推奨する淹れ方を取り入れ、最高の一杯を楽しんでみよう。

 

阿波晩茶はオンラインでもご購入できます♪

オンラインショップ